私は数多くの氏の著書を読ませていただいている。<BR>むずかしい内容を簡単な文章で読みやすくしてくれたり、<BR>身近な例を使って説明してくれたりとソフトな読後感がある。<BR>本書についても同様で、一気に読み通すことが出来た。<BR>好きなことをして生活したいというのは誰でも持っている願望<BR>であり、それを実現するためについて書いてある。<P>好きなことをやるというのは、一見自分の殻に閉じこもりがち<BR>になってしまいうのを正すという点にも触れてあり、なるほどと思った。<BR>あえて批判するならば以下2点。<BR>①自分が本当に熱中できるほど好きなことがわからない人がほとんどで<BR>それをいかに見つけて行くのかが一番大切なことではないかと思う。<P>その点にもう少しウエイトを置いてあると尚良いのでは?もっと言うと<BR>その点がクリアになれば、本書の目的は80%くらい達成できるのでは?<BR>②いくら好きなことといえど、やはり人様からお金をいただくのであれば<BR>ある程度の厳しさや努力が必要なののではないか?<BR>もちろん楽してお金を儲けられるとは一言も書いていないが、<P>氏のソフトな文章が何かそのような雰囲気を感じさせた。
大好きなこと(ワクワクすること)をライフ・ワークにしようという教えは、<BR>本田健さんの教えにもあるようにとても周りを幸せにしながら収入を得る<BR>きっかけとなるもので、あまり今まで提唱されてきていなかった。<P>なぜならまずお金がもうかることが第一優先順位に来る考えが多かったから<P>である。しかし大金を得た後に家庭が崩壊したり、病に倒れたりして、<BR>人生の敗者になってしまうことは、あまり語られない。<P>しかし「好きなこと」を第一優先順位にもってくれば、仮にもうからなくても<BR>本人は幸せだし、周りも幸せにしてくれる分かち合いが生じてくる。<P>ただ「好きなことがわからない」という人はものすごく多い。<P>「何をライフワークにしたらいいかわからない」というのである。<P>この本は、見た感じがとても優しい。それだけで著者の温かさがあふれて<BR>来ていることが良く分かる。その上で夫婦で好きなときだけ開く喫茶店や<BR>他の実例も踏まえ、「好きなことを見つける」手助けをしてくれる本である。<P>こういう本は、私もずいぶん探したがなかなかないのである。<P>値段、体裁、文章の簡潔さ、分かりやすさ、優しさも含めておすすめである。