「コンサルタントの秘密」の第2段という位置付け。仕事をする上で、また、人生を楽しく生きる上での道具が詰まっています。前作もそうでしたが、いわゆるコンサルタントというものを生業にしていない人にも是非読んでいただきたい一冊です。
今までのワインバーグの本とは視点が違うと感じましたが、大変面白いことには変わりがありません。今までの本は読んだ瞬間に目から鱗が取れた気がして翌日から即戦力になる法則が満載でした。特に「コンサルタントの秘密」は最高だと今でも思います。<P> 今回の「コンサルタントの道具箱」は法則を教えるというよりは、元々私達の中にある良い部分を思い出させるための具体的な16個のメタファー(暗喩)を提示してくれます。まだ2回読んだだけですので全部に共感出来たわけではありませんが、半分程度は理解し、4つは実際に使っています。「金の鍵」はコンサルタントでなくとも人生を前向きに生きる為に必須ですし「イエス・ノーのメダル」は良い仕事をするためには忘れてはならないものです。<P> 他人から人生相談を受けた時、相手の良い部分を思い出してもらうためにはこれらの道具は即戦力として使えるでしょう。コンサルは極めるとカウンセラーになるのかも知れません。
前作の副題が「技術アドバイスの人間学」だったのに対して、本作は「勇気と自信がもてる16の秘密」である。<BR>これらの副題は、各々の書物の性格を、なかなか的確にあらわしている。<P>本作では、人生において活用できる16のリソース、つまり「道具箱」を、ユーモアに満ちた的確な法則で、喚起してくれる。<P>16の道具箱のイメージを想起し、それを活用している自分の姿を思い浮かべることは、自分の中のリソースを活用する助けになるだろう。<BR>心理カウンセラーの方は、こうした道具箱のイメージを、クライアントを勇気づけるのにも、使えるのではないか。<P>こうした意味で、本作では、前作よりも、少し優しくなったワインバーグ氏の姿がある。