前回の「成功するプロジェクトマネジメント」を入門編とすれば、今回の「プロジェクトはなぜ失敗するか」は試供編とも、「読むクスリ」編ともいえます。<BR>前回同様、プロジェクトで苦労した人の語り口で、日本の読者が「プロジェクトで失敗しないための処方」を判りやすく、洩れなく教えてくれます。<P>「プロジェクトを、企画を、あるいは事業を成功させるために」チームメンバーは、プロジェクトマネジャーは、部門長は、経営者は、今何をすべきか、次に何をすべきか、日本でよくある事例を取り上げて、元気付けてくれます。<P>サブタイトルに「ITプロジェクト」とありますが、IT業界は仕事の殆どがプロジェクトであること、失敗例が豊富であること、それにもましてプロジェクト・マネジメントをめざす読者層が厚いという、市場戦略と思われ、ITビジネス以外の読者にも十分「効く」内容といえます。
プロジェクトマネジメントの本はまだ2冊しか読んでいませんが、知識系の本を読んだあとに読むと実例が多いので結構参考になります。<BR>また、プロジェクト=失敗するものというアプローチの仕方も中々面白い。<P>大企業の取り組みの事例なども名前を挙げて書いてあるので参考になります。
IT関係の仕事で、システム開発プロジェクトを行なっているが、この本を読んで、これまでプロジェクトの成功や失敗に関して、あまり真剣に考えていなかったことがわかった。<BR> これを機会に、プロジェクトマネジメントについてもう少し勉強してみたい。