私は働きながら3人の子供を育てている主婦です。最近、一番上の子に対する育て方に悩んでいました。この本を読んで、今の子供の態度、言動などがすべて私の愛情不足だったと痛感しています。もっと早くに読んでいたらというのが本音です。現在、育児真っ最中の方、ぜひ読まれることをお勧めします。子供の気持ちだけでなく自分の気持ちもみえてくる本です。
本当にやさしいまなざしを子どもに向ける人だ…と感動してしまいました。文章も優しく、語りかけているような感じです。高校や大学は定年後でも行ける、やり直しがいくらできくが、保育園・幼稚園にもう一度行く人はいない…やり直しがきかない“大切な時期”だ、というところにハッとしました。『建物にたとえたら乳幼児期は基礎工事。小学校は柱や床(中略)大学は室内のインテリア。いつでもとりかえられる』というところです。読み終わったとき、1歳の息子へのまなざしが少し優しくなったかな?って思います。いい本でした。
育児書、というジャンルだけでなく、ぜひ中学生~社会人すべてのいわゆる「人付き合いって苦手」な人に薦めます。そういう自分は、そんなに変わった人間じゃないということがわかってほっと出来ます。また、どうやったら人と関わることがそんなに苦しくなくなるかについて、具体的に書いてあることが何よりもおすすめです。親が子育てのために読むのはもちろん、今育つことに苦しんでいる子どもにもぜひ、読んでもらいたいです。☆結婚して、互いの実家とのやりとりに苦しむ時にこの本に出会い、目から鱗でした。『ぐりとぐら』の山脇百合子さんの挿し絵もとても温かいです。