立体で見る 美術がわかる本
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ロン・ファン・デル・メール
フランク・ウィットフォード
市川 恵里
池上 理恵
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凄い凄いとレビューの方たちが叫んでいるので「ほんとうかなぁ」と注文してみた、「ああ、スゴイー!」<BR>たったいま見終わったところなんですが、いや、ギッシリ内容が詰まった、とてもスバラシイ本でした・・・。いまだ興奮冷めやらず。ひたいに汗、の状態です。<P>さいしょ開いたときには、「なんか見た目、教科書みたいでワタシが好きな美しい本とは程遠いみたい・・・」と失礼なことを思ったんだけども、読み進めるうち「いや、名画がこんな小さいサイズで紹介されているのになんでこんなに面白いんだろう?」と変わり、「色々しかけが込み入っていて、かといってもちろんPOP-UP専門の本ではなくって、これはおいしいゾ」と最大級の賛辞へと・・・・・。<BR>書き手が、ものすごい熱意と執拗なほどの忍耐をもってして築きあげたこの世界、入らなきゃ勿体無いですよ、ほんとうに、ほんとうに。
本好きなら、絶対蔵書にすべし! という本。こんな製本のこみいった本、生まれて初めて見ました。これならこの値段は安い! 思わずふらふらと買ってしまいました。飛び出る絵本なんて目じゃないです。 <P> 本にポケットがいくつもついていて、そこにリボン付きのペーパーフォルダが入ってて、開けるとさらにそのなかにまたミニ本が入ってて、とか、3D用の眼鏡もしまわれてたり、ひとつひとつの絵がめくれるようになっていて、めくるとそこに解説が書かれてたりとか。そのほか、しかけがめちゃ込み入ってる。<P> 絵画の遠近法なども、絵の上にパースを示す透明なフィルムがかかっていて、なるほど、こういうパースでこの絵は描かれてたのか、などと納得。美術の手引きとしてかなりわかりやすい。この本で紹介されているやり方で美術の授業とかされたら、子どもも理解しやすいし、面白い授業になるかも。
こういう本を待っていました。 お値段は高いがそれだけの価値はあります。<P>1.「絵を鑑賞するのは好きだけれど、技術についてはわからない」という大人に(私のこと!)、 <BR>2.「子供に絵画のことを教えたいけれど、さてどうやったら喜んで聞いてくれるかな?」と悩む親に、<BR>最高の本です。<P>遠近法や色彩、目の錯覚についてなど(たくさんあって書ききれない)仕掛け絵本で、古今の名画を通じて、楽しく教えてくれます。<P>長所でもあり短所でもあるのが、情報量が多いこと。 絵画史と技術の簡単な百科事典ではないかと思うくらい。 小学生がこれを一人で読んで理解するのはちとつらいでしょう。 親と一緒に読んで、のぞき穴から絵の視点を確認したり、残像や混色を試してみたらいいと思います。
立体で見る 美術がわかる本
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 | 飛び出す絵本風の仕掛けが楽しい美術の入門書。 <p> ゴッホやピカソ、レンブラントといった世界の名作70点を例にとりながら、その技法や作品の生まれた背景などを解説してくれる。「美術作品はどのように作られるか」「写実的に描く」「光と色」「動き」「模様と構図」「物語となぞ」「スタイルとテーマ」という7つの項目に分かれ、各ページには立体メガネやルーレット状の円盤、モビールといったツールもついている。それらを触ったり動かしたりすることで、美術が「体感」できるというわけだ。 <p> 圧巻はなんといっても、17世紀の画家フェルメールの名画「絵画芸術の寓意」を立体化したポップアップ。ページを開くと、青い衣をまとい、月桂樹を冠した女性がたたずむ四角い部屋が現れる。そこに画家の紙人形を置いて「絵の視点」と書かれた穴からのぞいてみる仕掛けだ。ページ上に再現された絵画空間は、フェルメールが駆使した遠近法の技術と、光の表現がいかに精緻なものであるかをきわめてリアルに物語ってくれる。 <p> 本書は、バーチャルな美術館の旅であると同時に、芸術家たちが見て、感じ取った光景や、作品に込めた思いを体感する旅でもある。彼らの見ていた世界がたちどころに眼前に広がる体験はとてもエキサイティングだ。また、別冊の「美術作品を作ってみよう」では、版画やコラージュ、彫刻の作り方や色の使い方など、より具体的な創作の方法がガイドされ、本編で学んだことがすぐ実践できるのもうれしい。親子で一緒に楽しみたい1冊だ。(中島正敏) |
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