私自身幼少の頃、体が思わしくなかったので沢山の薬を飲まされた経験があるため、自分に子供ができたら極力薬を飲ませずに抵抗力のある子供に育てたいと思っていました。しかしいざ子供が熱を出してうんうんうなっていれば、そんな決心は簡単に揺らぎます。乳児であればなおさら、不快さを訴えるべく泣き叫ぶのがいいところで、話はできませんから、気が気ではありませんでした。そんな時力になってくれたのがこの本です。不安になるポイントをきちんと抑えて書かれているので、非常に参考になりました。子供が病気になる度にこの本に勇気付けられながら、現在に至ります。本当に、いつも何度も読み返して、娘の顔色を見ながらがんばりました。もちろん、自分の判断に自信が持てず、夜中や休日に救急病院に連れて行ったこともありますけれど。母親と言えども専門家ではありませんからわからないことはわからない。専門家に任せたほうがいい場合もあります。意固地になって病院に連れて行かないのもまた問題ですよね。でも専門家も人間です。間違いを犯すことはあるのです。親の勘だって馬鹿になりません。この本を参考に子育てをして学んだことは、子供をよく観察する目を養うといざという時は役立つという事、自分の子供にある程度の責任を持つ、という事でしょうか。
子供の成長とは、抵抗力をつけながら体のシステムを完成させていくことだと理解できます。<BR>緊急対応の場合と経過観察しながら待つ場合の両方が、丁寧にわかりやすく説明されています。<BR>探求心にあふれ謙虚な文章からは、筆者の温かさも伝わってきます。
お話形式で、丁寧に子供の病気を綴っています。<BR>大きな特徴は、普通の家庭の医学書のようにつらつらと病気、症状、治療などが書いてあるのではなく、なるべくこちらが不安にならないように、外国の文献まで参考にされて、誠意ある姿勢で書かれていることです。<BR>読み物としても質は高く、小さなお子さんがいる家庭にはお勧めです。<P>星が4つなのは、あまりに親切に書かれているものですから、他の医学書にはどうかいてあるか確かめたくなってしまう点です。(私だけでしょう)でもとても気に入っています。<BR>ホームドクターがまさに家にいる感じですよ。