ここでのレビューを読んで購入を決めそして読みました。<BR>細布子さんとのシーンや玉置くんとのシーンが凄く<BR>泣かせてくれました。<BR>毎日少しづつこの本のページをめくるのが楽しみでもあり<BR>寂しくもありといった感じでした。<BR>ドライな土方さんが好きな人には向いてないかもしれませんが<BR>でもこれは決して読んで損は無い本です。
読み終わった後は満腹感でいっぱいでした。作者が女性だからなのかもしれませんが、意地っ張りで母性本能をくすぐる土方さんがみられます。
おそらくこの本は土方歳三ファンにとっては名作「燃えよ剣」の次には必ず読まねばなるまい。何より土方の心情が緻密に描かれ、美しい。固い義で結ばれた近藤勇の斬首処刑された報を聞く土方の慟哭。一軍の将としての決断の冷徹さに潜むその理由。年若い少年隊士たちへ注ぐ情。そして実は彼は誰よりも時流が読めていたに違いない。その冷静な判断力がありながらあえて自分の命は倒れ逝く幕府への手向けにくれてやるという壮絶なる義。新撰組隊士、大鳥圭介、榎本武揚。様々な男たちとの間に鳥肌がたつような場面、台詞が満載。簡潔な文章にこめた男たちの心情に震えます。これを読めば土方歳三にホレること、確率高し。<BR>