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| やさしい人物画
(
A・ルーミス
北村 孝一
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作例の数が非常に多く、その質も高いので、パラパラ眺めているだけでも絵を描きたくなる本です。<BR>人体のプロポーションや骨格・筋肉の解説など、美術解剖書の内容もほぼ網羅しているので、これ一冊で人物を描く知識が揃います。<P>ただ、作法の解説の順番に一貫性がなく、初歩的な内容の直後に高度なテクニックが出てきたりして少し困惑します。<P>ですから、最初から順番にマスターしていけば上手になる、という本ではありません。<BR>また、説得力ある人物画を描くにあたってどうしても必要な遠近法についても詳しい解説はありません。<BR>デッサンに必要な物の見方やレイアウトの知識にも触れられていません。<P>以上に述べましたように、この本はある程度デッサンが出来る人向けの人物画の解説書だと言える!でしょう。<BR>デッサンの知識がある人にとっては、人物画の入門書はこれ一冊で十分です。
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