哲学に疎い私でもすんなり読めました。タイトルに偽りない、かなり判りやすい哲学書です。哲学の歴史的変遷を追うのではなく、偉大な哲学者10数人にスポットを当て、それぞれの思想を判りやすく解説してくれます。類書(哲学の入門書)を何冊か読みましたが、私の読んだ範囲では、この本が一番親切丁寧に執筆されています。知人の哲学者も、どれか一冊哲学書を読むならコレ、と言っていましたが、確かにどなたにもオススメできる一冊だと思います。<BR>ただし、もしかしたら著者の意見にいくらか偏りがあるかもしれません。ニーチェやサルトルに関して、かなり否定的な意見を書いてますから。この本は良書なのかもしれませんが、やはり類書と読み比べてみるのが良いでしょう。
哲学に漠然と興味はあるのだけど、一体何から手を付ければいいのかわからない…。<BR>そう思っていた4年前、本屋で見つけて購入したのがこの本です。<P>内容はタイトル通り!<BR>とにかく簡潔に説明してくれているので、その時々の自分の悩みや考えにリンクする哲学者や思想をすぐに見つけることが出来ると思います。<P>さらに読み深めたい思想家を探すのにもピッタリで、今でもこの本を足がかりに新しい本を探すことも多いです。<BR>出会えたことにとても感謝できる一冊です。
著者はキリスト教の影響がいかに大きかったかを繰り返し述べています。東洋で仏教と神道のごちゃ混ぜの環境で育った私には西洋のとこは表面だけしか見ていなかったのだと思いました。何で英語圏にかぎらず白人系は東洋人と違う思考回路なのかが、この本によって、その歴史的背景をうかがうことが出来ました。日本人は今だ江戸時代の封建的な感覚からは本質的には抜けきっていないのではないかとも思わせられました。お値段も安くてお買い得な本です。哲学者の顔写真も載っていたりするので。