外国映画を字幕や吹き替えなしで見れるようになりたいと、英語学習に好きな映画を取り入れ、シナリオ本を活用されている方も多いと思います。英文シナリオと対訳がこの手の本のキモになる訳で、その点では本書は充分に目的を果たしてくれます。<P>同種のシネマスクリプト本、アルクのシネマシナリオシリーズでは、英文と対訳だけでなく、各章の冒頭に「ストーリーの展開」が、各ページ毎に語注が、章末にはキーフレーズが、それぞれまとめてあり、英語学習書としての工夫がなされているのに比べると、やや見劣りする感じは否めません。(本書も語注はありますが、アルクに比べると随分アッサリ味です)<P>マガジンハウス社のこの本では、スクリーンの音声に現れない「トガキ」が英文で記されています。(アルクではトガキは日本語で記されています)
名作『ローマの休日』のファンは多いはずだ。何回も観た人も多いであろう。しかし、オードリー(アン王女)の台詞などじっくりと眺めてみると、一味も二味も違う!字幕や吹き替えでは、英語の台詞とは違うニュアンスで表現されることもある。この本では、英語と日本語の双方で台詞が書かれている。そのお陰で、表現のからくりや、意外なエピソードがわかるのも面白い。お気に入りの映画のお気に入りの台詞を、英語と日本語で2度味わえる本である!