著者も言う通り、デリバティブを実際に使って投資する為の本は日本には極端に少ない.ほとんどが理論の入門書ばかりで、これでは日本の投資家が育たないのもしかたない程の惨状. そういう実践の書としては、出版後2年を経過するが、いまだ最良なのが本書(と思う).読み物としても面白い.オプションなんて、麻雀できる人なら、もっと楽しめて儲かるゲームだと思うんだけど.I Love Gomi.
いい時代である。やればできるのだ。この本を読んですぐに真似する人は少ないとは思うが、少なくともも、最先端の金融工学と密接に関係するデリバティブに突入するとはすごいと感心するはず。それにしても、日本では「プット」と「コール」の概念すらあまり学生には教えていないものね。経済と金融をごっちゃにしている人も多いのだから、こうした知識はまだまだ普及しないのでしょうか? いえいえ、とんでもないです。この本を見ればわかるように商品取引だって競馬と同程度の知識でとりあえず突入可能なのであるからして。
ご存知ゴミ投資家シリーズ最新刊。 とくに、商品先物業者を会社に呼んで、「お前は人生の敗残者だ!」と怒鳴りつけられる場面は傑作。「こんなことまで体験して本をつくっているのか」と、思わず感動します。金融先物・オプション取引について、これほどわかりやすく、かつ実践的に書いた本はほかにはありません。<P>それで最後は、インターネットを使ってシカゴのデリバティブ市場で取引してしまうのだから、まさに脱帽です。