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| 英語医薬論文の読みかた、訳しかた―文例比較でわかる、読解と翻訳のポイント
(
鈴木 伸二
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英語医薬論文の翻訳は、修飾文が無い分、比較的簡単と言われている。しかし、本書を読めば、そんな考えは通用しないことが明らかになるであろう。何も足さず、何も引かず、それでいて直訳ではないこなれた医薬論文の翻訳を行うことがいかに難しいか大いに考えさせられ、且つ参考になる本である。但し、著者も本の冒頭で記していることであるが、挙げられている改訳例が必ずしも最適な訳文とは断言出来ないであろう。メディカル翻訳者にはもちろん参考になるが、「用語の理解と表現」というコーナーがわかりやすく充実しており、一般の方でも充分読める内容に仕上がっている。ここで経験した翻訳プロセスは、医薬論文以外の英文を読む際にも応用出来るであろう。取り上げられている論文は、副作用症例関連市販後調査・研究関連、安全性規制・基準関係文献で各々、6~7。長さは、アブストラクト程度のものが多い。量的に物足りなさを感じられる方もおられよう。英語医薬論文の翻訳について、より深く追求されたい方は、著者が管理人を務めておられるメーリングリスト(FreeML)・医薬英語添削ネットと併せて読まれるといいかもしれない。
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