どうしたらモテるようになるかを考えていくうちに、いつのまにか自分の頭がどんどん良くなっていくことに気づきます。それはバカな奴がどうバカなのかまで理解できるほどに、二村氏がたいへん頭のいい方だからなのでしょう。<BR> 10年前、偶然読んだ『初等ヤクザの犯罪学教室』という本がたいへん面白く、いったいこれを書いたのはどういう人なのかと思っていたら、著者の浅田次郎氏は、その後まさにあの浅田次郎氏になりました。二村氏もいずれ、と密かに期待しています。こういうクールでスマートで実はハートウォーミングな本には、そうめったに出会えるもんじゃありません。
なぜかもてない、そう思う男性のうち、現実を直視したい人向けです。正直、目からうろこ、というか、やはりそうだったのか、というか、ともかく、自分が避けて通っていた現実を知らされ、目が覚める思いがしました。したがって、ただのハウツー本ではないので、ただのハウツーを求めている方はそう思って買わないほうが良いと思います。自己改革したい人、お奨めです。
わかりやすい男が意外と持てると文中にある言葉の通り、<BR>筆者の主張は極めて明快。時として辛い現実をつかれる<BR>こともあるが、裏には読者がいかに自己愛を育てていく<BR>かという事が語られている気がして、暖かい気持ちにな<BR>ってくる。自己愛を育てつつ謙虚に、他のレビューでも<BR>触れられているが性別関係なく、人との関わりにおいて<P>大切なことだと思います。本当の意味でもてる人になる<BR>ために必要なことに気づかせてくれる良書だと思いまし<BR>た。