私自身、リストカットをしている何人かの<BR>「リストカット経験者」や「現在継続中」の方々と出会ってきたのですが、<BR>特に大事だと感じていたのが<BR>「リストカットをどう理解するか」<BR>「相手の気持ちにどう共感するか」<BR>のふたつでした。<P>この作品「リストカットシンドローム」は、<BR>私自身が抱えていたその問題意識を、<P>様々な角度からとらえなおさせてくれた価値ある作品だったと思っています。<BR>リストカットをしている方々は、<BR>「生きづらさを抱えている純粋な傷つきやすい心の持ち主」<BR>だと感じています。<BR>周囲の無理解が、ますます心の傷を深くしてしまう。<P>特に、リストカットをしている方々の親や、<P>学校の先生などの対人援助をする職業の方々は一読されることをおすすめします。
わたしは現役リストカッターです。<BR>この本の内容とても共感できることがたくさんありました。<BR>リストカッターだけじゃなくいろいろな人に読んでもらいたいと思いました。
リスカをしている人は誤解されがちです。手首を自傷すると「この人は死にたがってる」と思われてしまいます。生きるために切る。まさにこのことが分かる本です。リストカッター数人の家庭環境や現在の様子が書かれています。まったく知らない人が語る胸の内にも心の底から共感できました。それは、私もそうだからというだけではなく、きっと著者の表現力でしょう。読んでいる人までも、まるで映画を観ているかのようにその人のエピソードの中へと引き込まれていきます。リスカをしている人は、自分が「まだ生きていたい」と思っていることを実感できる本です