アメリカのハイスクールの学生と同じように、国語(アメリカでは英語)、歴史、数学、理科が英語で学べる。これにより、各領域の知識と英語のコミュニケーションの問題を両方学べます。 実はこうした学習法はあまり提示されておりませんでした。そのために、英語を長時間学習し、かつTOEICの得点も高い、大学を出た日本のエンジニアたちが、例えば、Aの2乗、3乗とか海外の研究発表で表現できないということがおきるのです。 これに対して、例えばインドでは、学校の教科書は英語で書かれている場合が多いので、知識と英語の両方が無理なく習得できるというわけです。 そうした意味で、この本はまさに日本の高校生あたりが利用して欲しいと思いますが、改めて実用(実践に役立つ)の英語の重要性を感じている中年の方々にも役立つ良書です。 ジミな本ですが、非常に意欲的な取り組みが感じられます。
本書は、タイトルが示すように、米国の中学生向け教科書、教科書ガイドをベースにした(一部小学生向けのものあり)英文を集めたもので、その音声が付録のCD2枚に収録されている。<P>歴史、数学、国語表現、理科など各分野の英文について、キーワードリスト、全文訳と確認クイズが用意されており、CDと併せて、英語のリーディング、リスニング、語彙の学習書として活用することができる。なかでも自然科学系のボリュームが多いのが目立つが、それ自体は悪いことではないし、数学の授業を再現した部分などはたいへん面白い。<P>ただ、ふつうに「化学反応」と解釈して問題なさそうな文脈内での chemical reaction に対して「化学的防除」という訳語や和訳をあてていたり、The (corona) is the lowest visible layer of the sun. という空所補充問題の英文に対して、「( )は太陽の一番下の層である」のように、「可視部分の」を無視した和訳が与えられていたり、やや心もとない部分も見られるのは残念だ。<P>とはいえ、知的な内容を含みながら平易な英文テキストと音声CDだけでも十分価値はあると思われるので、アメリカの中学校の教科書の内容に興味がある人はもちろん、こうした内容にかかわる英語表現を自分のものとしてみたい人にはお勧めできる本である。個人的には、アメリカの教科書事情全般についての情報を増強し、公民や家庭科などの分野もカバーした続編を期待したい。
学校が好きだったひとも嫌いだったひとも、ルネッサンスだの食物連鎖だのと大人になってからあまり使う機会のない言葉に覚えがあるのではないでしょうか。<BR>もちろん学校以外でもいろいろなことを学び、経験したわけですけど、ともかく教科書を通して身に付けてしまった知識やなんだかしらないけど今でも暗誦できてしまう文章があったりします。<P>いま思えば、日常生活では出会うことのなかった言葉や知識を教科書で学ぶことで、世界を広げ、言葉を自分のものにしていったというところがあったのだろうと当時を思い出します。<P>この本で使用されている英文は、アメリカの中学校の教科書を参考に書かれているということで、科学(理科)や歴史、数学(私の嫌いだった分数など)、国語(表現)に関する英文を読むことができます(CDも付いています)。<BR>アメリカの子供たちの教科書ってどんなんだろうという好奇心も満たしつつ、とても楽しく読めました。<P>中学の教科書というのが内容的に難しすぎず易しすぎず、ちょうどよかったです。ぜひ続編を出して欲しいです。<P>難易度について・・・英文は平易で、CDの朗読もややゆっくりしており内容に合っていると思いました。お薦めします。