この本をはじめて手にしたのは学生時代でした。それから十数年経て社会人になって TOEIC を受験するようになって、その対策本の模試問題をやるようになったんですが、この模試問題というのは、TOEIC の問題形式に合わせてあるだけで、どの本も解答は一応にあるのですが、「なぜそうなるのか?」というところまで突っ込んだ対策本は、ほとんどありません。結局他の文法書を参考にすることになる。先日山口先生の本書を再び手に取りました。「英語をあくまで理屈で考える」この基本的な考えにあらためて触れ、英文法の学習に関してかなり道を踏み外して来た自分の姿を再確認することが出来ました。TOEIC の文法対策に関しては、数多の対策本を何冊もやるよりも、この『実況中継(上下)』の山口先生の英文法の本質に関する講義を何度も読み込む方が確実に効果があると感じています。<P>それにしても十数年前に読んだ本なのに、最近改めて読み返して新しい発見をするような本も珍しいと思います。自分の英語に対する考え方が多少進歩した結果だとも思いますが、結局、自分は、山口先生の釈迦の手から逃れられない孫悟空ではないのか、といった感慨も受けます。<P>もうこの『実況中継(上下)』は、保存版にしたいと思います。別に読み通すのに難しい本ではないし、常に手元においておきたい上下二巻です。
まったく初めて文法をやる人には向いていないと思います。<BR>一度、時制から特殊構文まで(いわゆる参考書のはじめから終わりまで)を軽くよんで問題を解いた人にはちょうどいいかもしれません。<P>私はこれでわかる英文法という参考書を読んだ後にこの本とであったのですが、当時とてもわかりやすく感じました。また、最近になって再びこの本を読んでみたのですが、説明が中途半端で半ば強引に結論に導いてるようなところもあって、ひとによっては納得いかなかったりするのだろうと思います。でも立ち読みしてみる価値は十分ある本だと思いますよ。
非常に評判のいい書籍。だが、私にはどうもしっくり来なかった。いまいち何が言いたいのかがよくわからない。結局なんなの、って感じが多かった。もう少し掘り下げて説明してもいいのではないだろうか。無駄がないというよりは網羅性がないに近いと思えた。そのくせページ数だけはあるのは、余計な無駄が多いのだろうか。大多数の人にとっては良書であろうが、中には私のようにまるで合わない人もいる。「自分が家庭教師なら生徒に山口の実況中継だけやらせる」というような人もいるみたいだが、それは相性を無視した危険な方法だろう。