私の父は正規の手続きを経て猟銃を所持し、狩猟を楽しんでいた時期がある。なぜ鉄砲をやっているのかと訊ねたら、驚くべきことに、実は、来るべき共産党革命に備えてとのことであった。彼の常識では共産党革命とは武力革命であり、その最前線で闘うつもりだったのだ。仮に共産党革命が起こっていたとして、その最前線で武力を行使する父は犯罪行為を侵していると自認しただろうか? 万一、その共産党革命が成功すれば彼は犯罪者どころか英雄に祭り上げられたかもしれない。かくのごとく武力行使・戦争の価値観というのはその立場、視点によって大いに意味を異にするものである。<P> 本書はこれまであまりにも画一的に述べられてきた「戦争」=「犯罪」という価値観に一石を投じた書である。本書は新たな価値観の創成に挑戦しているわけではなく、冷静に客観的にもう1回戦争というものを考えてみようとしているだけである。例えば、戦争中に起きた日本軍の種々の犯罪と言われる事件についても冷静に検証してみよう、と言っている。恐ろしいのはこのような検証をすること自体を犯罪行為とする決めつけ行為である。これこそ言論弾圧と言えよう。<P> 私の父は祖母の死を機会に殺生をやめ、最近の選挙では民主党に投票するようになった。共産党革命の夢にはただ疲れただけだったのだろう。<P> 不毛な決めつけではなく、実りある議論の必要性を再認識しよう。
確かに、行き過ぎた言動や過激な意見は多々あります。<BR>ですがこの本を読むことで<BR>「過去の日本軍が行った事は全て悪」という、<BR>今までの認識を改める、考える、議論するきっかけを<BR>多くに人に与えた点は高く評価してもいいと思う。<BR>日本人なら一度は読んでおこう!そして…考えよう。
この本を知人から薦められたときは「戦争」という言葉に対して拒否反応さえしめしていました。 その知人に「この本で、きっと考えが変わると思うよ」 と言われ、半信半疑で読みました・・・・。 そして。 この1冊で戦争に対する見方が180度変わりました。 ぜひとも、皆さんに読んでいただきたいです!!