とっても良い本なのですが、ここのレビューを読んでから買ってしまったために、感動よりも先に「なるほど」と思ってしまいました。<BR> 何も予備知識のない状態で子どもに読ませてあげましょう。
5本足のクワガタを見た少年の発することばは、その1つ1つがずっしりと胸に響きます。途中で、予想だにしていない方向に話しは展開しますが、この構成も見事の一言です。そして、最後は心が芯から温かくなり、「よし!私も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれます。20数年生きてきて、最高の絵本、いえ、最高の小説に出会いました。こどもからおとなまで楽しめる、そして深く考えさせてくれる、文句なしの名著だと思います。読み終えたときには、涙が止まりませんでした。
テレビのニュースで知り、書店で手に取りました。自宅で読んでいたら、前向きに生きる少年の強さ、その感動的な物語に涙が出てきまし<P>た。その涙を小学校5年の娘に見られてしまいました。「お母さん、なに泣いてるの?私にも読ませて」と言って、娘は読み始めました。そして、物語の途中から泣き始め、読み終えると言いました。「お母さん、私、明日から学校へ行く!」そうです。娘はいじめが原因<P>で不登校状態だったのです。今では、毎日元気に学校へ行っています。読む者に勇気を与えてくれる星6個の傑作です。