クワガタと少年 みんなこんな本を読んできた クワガタと少年
 
 
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クワガタと少年 ( 大村 あつし )

 とっても良い本なのですが、ここのレビューを読んでから買ってしまったために、感動よりも先に「なるほど」と思ってしまいました。<BR> 何も予備知識のない状態で子どもに読ませてあげましょう。

5本足のクワガタを見た少年の発することばは、その1つ1つがずっしりと胸に響きます。途中で、予想だにしていない方向に話しは展開しますが、この構成も見事の一言です。そして、最後は心が芯から温かくなり、「よし!私も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれます。20数年生きてきて、最高の絵本、いえ、最高の小説に出会いました。こどもからおとなまで楽しめる、そして深く考えさせてくれる、文句なしの名著だと思います。読み終えたときには、涙が止まりませんでした。

テレビのニュースで知り、書店で手に取りました。自宅で読んでいたら、前向きに生きる少年の強さ、その感動的な物語に涙が出てきまし<P>た。その涙を小学校5年の娘に見られてしまいました。「お母さん、なに泣いてるの?私にも読ませて」と言って、娘は読み始めました。そして、物語の途中から泣き始め、読み終えると言いました。「お母さん、私、明日から学校へ行く!」そうです。娘はいじめが原因<P>で不登校状態だったのです。今では、毎日元気に学校へ行っています。読む者に勇気を与えてくれる星6個の傑作です。

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クワガタと少年&nbsp;&nbsp;&nbsp;ひとりの少年が300円のクワガタと3000円のクワガタの差をデパートの店員にたずねた。「300円のクワガタは足が一本足折れていて、誰も買おうとしない」と答える店員に、少年は言う。「おじさん、僕、このクワガタを1匹買います。」 <br>「ちゃんとした、普通のクワガタ」をすすめようとした店員だが、その時、少年の足が義足であることに気がついた。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;著者はIT書籍を20冊以上発表し、200名ものスタッフを擁するIT系の執筆・編集企業の現役社長という異色の経歴の持ち主。そして、その著者が最初インターネット上に発表したお話が、あまりの反響の大きさに絵本になったというめずらしい1冊である。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;少年はあくまでも明るく、自分のことを憂えてはいない。そして、義足の少年に「普通とはなにか」という気づきを与えられるのは大人である。小学校高学年になれば、この絵本の意図するところを考えるようになるであろうが、実は「普通」という概念にとらわれている大人のための1冊なのかもしれない。(小山由絵)
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