オクスフォード、ロングマン、マクミランを使用していますが、さらに今回新しくなったコビルドを購入しました。<P>まず、収録語数で前3者に劣るような気がします。特に、会話的な言い回しやフレーズ、イディオムが収録漏れが多いです。どちらかというとWritingに比重が置かれているのかもしれません。エッセイの書き方なども巻末に載っているぐらいですから。<P>次に、単語の意味が品詞別に区別されていない(使用頻度順に収録されているそうです)ので、複数の品詞を持つ単語を調べるときに検索性が悪いです。一見出し語に対して、動詞→名詞→動詞といった具合に意味が変わるからです。品詞別に意味をまとめるか、別の単語扱いにしたほうが検索性は高いと思います。<P>最後に、語義の説明はコビルドの特長とも言える「If~,」で始まるフルセンテンス形式で書かれています。これは、簡潔からはほど遠く、たくさんの語を調べるには、時間がかかります。(記述が詳しいという点では、プラスですが、、) これは好みの問題なので、慣れればこちらのほうが良いという人もいるでしょう。<P>付属のCDですが、後発の割にはあまり工夫が見られません。例文はたくさん収録されていますが、本文同様、検索性が悪く使いづらいです。<P>定評のある辞書ですが、使いこなすには慣れが必要な辞書です。
Cobuild第3版のCD-ROMは別売。CD-ROMのレビューをした際にこう書いた:-------LDCEの4版はCD-ROM付きであの値段は驚異的だし、その内容の充実度(LDCEの4版のレビューを参照してください)はそれ以上に驚異的だが、きびきびしたレスポンスや使い勝手を求めるのであれば、Cobuildに軍配が上がる。例えば、検索する単語を入力する際、LDCEでは入力ボックスのところにフォーカスを移して(クリックするなどしてカーソルをそこにもっていって)からじゃなければ、単語が入力できないが、Cobuildでは(Macmillanも同様)直ちに単語が入力できる。この1ステップの差が、何度も単語を引かなければならないときに、楽/煩わしいの差になるのだ。安くはないがレスポンスのいい辞書を求めるのであればお薦め。-----この第4版ではCD-ROM付きで4000円以下。MacmillanやLDCEもいい辞書(CD-ROM)なのだが、レスポンスがCobuildに劣るだけでなく、毎月CD-ROMをドライブに入れなければならない。たった月に1回のことだが、これが意外に煩わしく感じられるのだ。余裕があれば3つともそろえて損はないが、どれか1つにするなら(しかもパソコンでの利用がメインであれば)Cobuildがお薦め。
今回改訂の特色は,<BR>①二色刷になったこと,<BR>②意味の定義ごとに改行していたのをやめたこと(一色刷であれば見にくいことこの上ないが,定義の番号が青で示されているのでまだ見やすい),<BR>③用例が3万程度減り,難しい固有名詞がなるべく省かれるようになったこと,<BR>などである。こう挙げるとダウングレードしているように思えるが,初級者向けに使いやすくした結果とも言えるし,後に述べるCD-ROMと機能を分担してそれに「生の用例」を託したとも言える。<P>普通英英辞典のみで英語を理解しようとするとわけが分からなくなって挫折する場合が多い。これは同じ英英でもロングマンやOALD以上にその「迷い道」に陥りやすい。用例はOALDのように辞典向けにリライトされずに新聞や放送・話し言葉などから集めたコーパスのまま出ているため,知らない固有名詞や単語の入った用例がたくさん登場する。そのため定義はだいたい分かるものの,用例が何を意味しているのかよく分からないという事態に陥る。またことごとく文定義なので時としてまどろっこしかったり,定義が名詞や動詞の区別なく完全頻度順に並んでいるので意味が見つけにくく,手っ取り早く意味を知りたいと思うときには不向きである。<BR>この辞典の特色はその裏返しとなる。2億語のコーパスデータに基づいて,用例が何ら手を加えられず載っていたり意味が完全頻度順に並んでいるということは,現代の英語の姿をできる限り忠実に写し出した「鏡」ということになる。<BR>この辞典をよりよく使うコツは,いったん他の学習英英あるいは英和で意味を知ってから引くことである。すなわち「第二の辞書」として,「読み物」として位置づけておくことである。他で得心が行かなかったときにこの辞書を引くと,新鮮な英語表現を余裕を持って味わうことができる。それによってその語に対する認識が深まれば,とりあえず成功であろう。<P>この版からCD-ROM付属版が書籍のみとさして変わらぬ額で発売された。辞書の内容すべてに加え,500万の文例をプラスしたコーパス的なものである。しかもロングマン現代英英辞典(LDOCE)4版のCD-ROMに比べて立ち上げがとても軽く,一月に一度CD-ROMを入れるわずらわしさもない。<BR>あまりの用例の多さにとまどうこともあるかもしれないが,(固有名詞で検索してみるなど)うまくふるいにかけるとこれほど「生の英語」を実感できる教材はないだろう。