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| 名画に教わる名画の見かた
(
早坂 優子
視覚デザイン研究所
)
今まで海外旅行するたび、超有名美術館(ルーブル美術館・ウフィッツィ美術館・プラド美術館・ウィーン美術史美術館などなど)に連れて行ってもらった私ですが、どんなにすばらしい絵を見ても「ふむふむ、これは美術の教科書に載っていたなぁ。どこかでみたことあるなぁ。」と超有名作品を「本物を見た!」という感動だけで終わらせてしまっていました。<P> そこで、その絵に込められた意味について「もっと知りたい」と思って手にしたのがこの本です。とにかくカラーで実物の絵で説明されていて、見やすくてわかりやすい。 今までの反省も含めて「ほーっこんな意味があったのか」「もっと絵について勉強したい」と思わせてくれるような本でした。
名画に教わる名画の見かた
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| 絵の中に描かれた絵「画中画」にスポットを当て、中世から現代までの西洋絵画をわかりやすく読み解く、ユニークな名画鑑賞の手引書。「画家は<描く>ことのさまざまな不思議さを絵の中に絵を描くことで表現してきた」と考える著者は、「画中画」の特徴ごとに9つの章に分け、画家の本音や、時代が画家に要求していることを探りながら、絵画の主題の移り変わりを浮かび上がらせる。 <p> たとえば、「オマージュとしての絵画」という章では、ゴッホやゴーギャン、モネやマネなど印象派の巨匠たちの作品を、背景に描かれた「画中画」である日本の浮世絵に注目させ、「ジャポニズム」を軸に解説。さらにページを費やし、浮世絵がもたらした当時の絵画全般への影響を、多くの図版を用いて紹介する。また、さまざまに描かれた「モナ・リザ」像が登場する「引用される絵画」の章では、シャディー・リーやワン・シンウェイといった現代画家の作品も取り上げて鑑賞の幅を広げ、かつ多彩にしている。 <p> 大小たくさんのオールカラー図版と文章のほかに、鑑賞の助けになる事項解説がイラストや吹き出しで付け加えられた、情報量の多い雑誌風の構成には躍動感があり、その部分だけを見たり読んだりしても楽しめる。図版に付された絵のデータは所蔵館まで書かれていている。巻末の人名・事項索引、年表など、西洋絵画史の教科書としての体裁と役割も備えた、美術愛好家から専門家まで幅広い読者を納得させる書となっている。(中村えつこ) |
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