文章表記について、「アジア・太平洋戦争」を「大東亜戦争」と表記しているが、これは現在の文部科学省認定の高等学校・歴史教科書に基づいた表記である。大東亜戦争は、戦時中に旧満州国関東軍の石原莞爾が掲げた大東亜共栄圏に基づく表記であり、戦後はアメリカの占領政策によって、アジア・太平洋戦争と表記を変えさせられたが、日本が独立してしばらく立つと、再び大東亜戦争と表記する機会が多くなったため、大東亜戦争と表記している。現在の日本の政治は、自衛隊のイラクは派遣などで、国粋的になってきており、防衛大学校では、1941年~1945年までの日本とアメリカの戦争を正当化して、大東亜戦争と表記しているようである。しかし、健全な外交路線を築き、かつて日本と戦争をした国や、占領した国の感情を考えるとアジア・太平洋戦争を表記した方が正しいようである。結論としては、アジア・太平洋戦争と大東亜戦争は、文章表記は違うが同じ戦争である。
学校やマスコミでは、「太平洋戦争=侵略戦争」という画一的な語られ方しかしないが、本書を読むと太平洋戦争・大東亜戦争をこういう風に評価している国もあるのだなあと感動した。<BR> よくアジアの人々に謝罪をしなければならないというが、本書をよむとそれらは政治的プロパガンダ、あるいは無知からくる偽善なのかと思える。