写真集なみの写真の数の割に値段は手ごろで、<BR>世界各国の本当に普通の暮らしが伺えます。<BR>地域間の貧富の差など、改めて色々考えさせら<BR>れる本です。読んだら、やっぱり日本は恵まれ<BR>てるんだ…と思いますよ。
本書は雑貨屋さんにもおいてありますし、書店だと旅行コーナー・もしくは社会学のコーナーにおいてあったりする本です。前のレビュアーの方が書いていらっしゃいますが、私もこの本を手したのは5年ほど前でしたので、今とはかなり現状が違うかと思います。しかし、企画自体は大変面白いですし、これだけ写真と情報があってこの価格はお得なような気がします。ちなみに、日本のページをめくると「うーんこれって一般家庭かなぁ?」という気がしたので、他国についてもどうなのか少し疑問です。とはいえ、「ウルルン滞在記」本バージョンという感じはします。ページをめくっているだけで楽しいので、購入されて損はないと思います。
この本を手にしたのは5年程前なので、その時から世界はまた大きく変化した。30カ国のふつうの暮らしを撮るというプロジェクトのもと、選ばれた家族の生活を写真に収め、さらに各国事情や暮らしのデータが掲載されている。私は何でもないふっとした時間に、よく手にとって眺める。一家族につき数枚の写真なので決して情報量は多くない。前にもめくったことのあるページをひたすらめくっては一つ一つの写真を眺める。データを見てはそのお国事情に考えをめぐらす。各国のトイレがずらりと並んだ写真を見るだけでも文化が見える。文化論、政治論、宗教論。ひとつの写真集でいろいろな視点から考えを巡らすことができるだろう。暮らしている国の政治体制や生活レベルが異なるものの、地球のどこかで家族の言語が日々少しずつ作られていることに改めて感動する。