かけ出しのFPの私が、投信のことで顧客からいろいろ聞かれて答えられないことも多いので、悩んでいたんです。何とか分かりやすい本がないかと本のサイトを探していた時に出会ったのが、この本です。非常にわかりやすく丁寧に解説してあるので感心しました。普通の本には書かれていない「運用報告書」や「目論見書」の読み方まで解説してあるので、初心者はもちろん私のような金融関係者まで満足のいく内容ですね。著者の藤沢久美さん、わかりやすい本をどうもありがとう。これからも頑張ってください。
あまり実用書は読まないほうですが、以前から投信に関心があったので、すぐに購入してみた。この手の本はお手軽本ばかりだが、この本は投信のマイナス面まできちんと書いてあって、とても役に立ちました。この頃マネー雑誌などでは、株と投信をいっしょに扱ったり、「投信のリスクは競馬などのギャンブルと比べて低い」なんて素人から見てもメチャクチャな記事が多いので、こんな本があってちょっと安心しました。特に「1兆円ファンドの苦戦のカラクリ」とか「中国ファンドの元本割れの危険性」など、マネー雑誌には絶対書けないことがあって、投信に興味のある人にはおもしろいでしょう。さすが、投信業界のカリスマ、さわかみ投信社長の澤上篤人氏が推薦しているだけあります。特に投信関係のネットサイトの紹介もおもしろく、ファンドの名前できちんと検索されるかどうか比較した表なんかは、ユニークでためになると思います。著者の藤沢久美さんは、投信関係の本を何冊か出版されているようですが、その中でも一番いい内容でしょう。とにかく投信を買いたい人、持っている人、関心のある人ならきっと満足することマチガイなしです。