この本は1998年に翻訳されて大ヒットしました。わたしたちはどこから来てどこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう。死とはなんだろう。そういうことを思うきっかけの名著として、いつまでも残って欲しい、そんな気持ちで仏教の教えとの関連を考えてみました。
去年の夏休みの課題で児童文学をすることになり、偶然出会った本です。本屋の児童文学コーナーで立ち読みしようと軽い気持ちで読んでいたのですが、読み終わると泣く寸前でした。ちょうどその頃、友達を不慮の事故で失い、死を受け止められなかった私にとって、最高の本だったからです。小さい子供たちに『生きる大切さ』や『死』について難しい言葉を用いて説明するより、この本を与えるべきだと思います。また、英語版を読むことをお勧めします。フレディがはっぱだというところの文章(説明文)は、英語と日本語の違いがはっきり出ているからです。
最近になって、やっと読んだ絵本です。子供に読んであげたのですが、いつの間にか、自分自身が、葉っぱのメンバーになってきました。冬が近づくに連れて、命を終える葉っぱたち。でも、それは、決して終わりではなく、やがて土に返り、木の栄養となり、新しい葉の生命を培っていくのです。フレディが、雪の上にふわっと舞い降りた時、私自身も枯葉となって枝からはらりと落ちていました。私が死ぬ前に、子供に何が残せたか、何が出来たか・・・。命の終焉と、永続性を感じました。目頭が、熱くなってくるのです。