ねこぢるyこと山野一氏が、生前のねこぢるとの旅を振り返りつつ、三たびインド放浪に出た記録をまとめたもの。所々に織り交ぜられる生前のねこぢる像が興味深い。淡白で、激しく、強いようで、脆い、そんな彼女の姿が山野氏のフィルターを通し読み手に伝わってくる。ねっとりとした情景描写の筆調にもかかわらず、不思議な程あっさりとした読後感はねこぢるの漫画に通じるものがあると感じた。随所に見られるのびのびとした彼女の素顔や、お互いのやりとりには思わず和んでしまう事もしばしば。帯には「追悼の旅行記」と記されてあったが、「追悼」という言葉はピンとこない。「追悼」というよりも「追憶」の記録。死という黒い要素を多く含みつつも、どこまでも透明な印象の残る記録だった。
はじめに5ページのインドについての漫画と最後に50ページの漫画<BR>3作品(これは面白い!)以外はねこぢるの夫である山野一氏の<BR>インドとネパールの旅行記である。彼の3回にわたるインドとネパール<BR>旅行は2回はねこぢると1回は彼女の死後彼女の弟と行ったもので<BR>この3回の旅行の話を中心にねこぢるのエピソードを交えて結構笑える<BR>箇所もアリ。
もう逢えないと思っていたねこぢるさんに、また会うことが出来ました、心から感激です。ご主人山野さんのねこぢる像にますます好きになりました。何度も読み返したんだけど、もう一度、ねこぢるさんの愛したにゃーこ、にゃっ太に会いにいこう・・