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| 20世紀飛行機プラモデル大全―平塚コレクションの世界
(
平野 克己
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航空機プラモデルのコレクションの中から選りすぐって、ボックスアート(箱絵)中心に紹介した労作です。ボックスアートは、その性格上、画家の個性や芸術性などよりひたすらリアルさ(あるいは売れ線)を追及してきたはずだと思うのですが、今はなきメーカーのものも含め(これが実に多い)、しっかりと画家の個性や時代性を主張していて、キットの出来とは別に、絵を眺めているだけで楽しめます。副題に「ボックスアートの世界」とでも記載してほしかったほど。少し斜めから外箱を写した写真も多いのですが、メーカーごとの個性が発揮された横の部分は、単純に上から撮影したものよりも「時代」を感じさせてくれます。<P>そして、コラムが読みごたえあります。キットの説明に比べて、活字の大きさも小さく、スペースも狭いけれど、ひとつひとつのエピソードが大変興味深くて、どのコラムも「へえ~」と唸らされます。これだけで1冊まとめてほしかった気さえします。<P>書名に「20世紀」と冠したことは正解だったと思います。かつては時代の最先端だったプラモデルが、50年という歴史を刻むうちにノスタルジアの対象となっていることは疑いないからです。とりわけ発売当時の最新鋭機のプラモデルにその傾向を強く感じます。<P>私自身は戦車モデラーで、飛行機はカタログなどでちらちら眺めていた程度なのですが、それでもこの本はとても楽しめました。
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