これまでの風水本はわかりやすいもの(例:「西に黄色で金運」)が多く、風水そのものの認知度の向上に貢献してきたと思う。しかし、他方、理論的にもう少ししっかりしたものを求める層には、物足りないのではなかったか?この本は、カナダの風水師について、グローバルスダンダードを学んだ筆者が、一段深く掘り下げた解説をしている。特に、固定的な方位でなくて、年々の星の配置の変化に対応した調整が必要と説く。もちろん理論だけではなくすぐに実践できるところも多い好著。
とっても面白かったです。巷の本屋さんの占いコーナーでよく見かけるカラフルで読みやすい風水の書に比べれば、この本は難しそうにも思えますが、「風水を実践しているんだけど効かない」って思っている人にはお勧めです。一例ですが、西=黄色は必ずしも万人に効く訳ではなのだと納得しました。この本を使って私の持って生れた宿命をより良い方向へ持っていかれるよう、実践したいと思います。
なるほど。面白い。風水は単なる占いでもなかった。一つの哲学なのだ。<BR>この本を読むまでは風水などなんの裏付けも根拠もない商売の為の占いの一つと思って興味もわかなかった。 確かに風水の歴史が4千年ということから単純に考えても近代科学よりも長くギリシャ、ローマの時代に匹敵するものがあるのか。科学も風水も同じ”数”をその実証の為の道具として用いているとこに興味を持った。古代の時代から人は自然を畏怖し理解しようした過程で生まれた考え方の一つが風水でその考えや実践で蓄積されたデータは4千年分あるので証明は今されなくても十分説明に値できる裏付は持っているということか。<BR> 実践編における部屋や配置など定義の不確定性や説明不足もあったが巷で出回っている根拠のない占いの本よりはるかにためになった。私が著者の意図を正確に把握できたか疑問だがこの本は風水を実践しようとしている人向けにもいいと思うし私のように科学で証明できるものは信用しないという偏屈な人にも読んで欲しいものである。