免疫の面白い一面が読み取れる。
僕にとってこの本が有益なのは、自分の身心の健康状態を観察する大きな指標を与えてくれたことです。副題には、「顆粒球人間か、リンパ球人間か」とあり、安保・福田理論も、結局単なる二元論かと錯覚させますが、本を全部読めば、そうではないことがわかると思います。生きているということは、いつも状態が変化しているということです。この変化しつづける自分のなかのことは、これまであまりに不可解で、理解どころか、どのような視点でみればいいのかさえわかりませんでした。しかしこの本は、そんなことを漠然と考えている人にシンプルかつ説得力のある視点と理論を示しています。たとえここに書かれていることが、「真実」や「事実」ではなく、「理論」だとしても、自分の心身のことを考えるひとに、有益だと思います。
免疫の話と聞くと眠くなりそうな気がする。ところが、いきなり「晴れた日には、虫垂炎が多い。なぜか?」と、とんでもない問題提起。<BR>え・・と考えさせられる新しい事実が次々出てきて、にんまりしたり、うーむとうなってみたり,交感副交感神経もなんだか身近な話題として、話せそうな気がしてきたのでした。