あとがきにある「未来を想像する最善策は,そいつを開発してしまうことだ」という言葉に,MITで学ぶ者の前向きさが表れていると思う。日本も「競争」ということを意識し始めているが,競争が必ずしも幸せをもたらすとは限らない。大切なことは,一人一人が日本の社会をどうしたいかということなのだと考えさせられた。<P> 留学を考えている人には,とてもお勧めかも…
前半は慣れない英語環境、日本人に不向きなディスカッション、猛勉強ぶり、周りの凄い奴らを紹介していて、それはそれで凄く刺激を受けます。加えて何でもかんでもプラス評価をせずに、例えばホームステイ環境の悪さもきちんと本音で語っているのは信頼できます。<P>でも中盤はMITの研究レポートで、なるほど確かにMITに滞在した著者ならではかも知れないけど、イジワルな事を言えば「この本でしか読めない」わけでもなく、hotwiredや科学雑誌に譲ってもいいパートかも。この辺ちょっと残念。<P>ところが終盤、留学前と帰国後に自分自身を見つめ直して考えているところがとってもイイ。学生時代も入社後も一生懸命打ち込まなかった自分。帰国後も、MITで学んだ事を十分に活かしきれない国内事情(と、!来を賭けてそれが活かせる環境にある中国ほか各国のエリート連中)。最後で再び盛り返して、満足して読み終えられました。
私もかつての著者と同じく、「留学」の2文字に憧れを抱いている。それも名門と呼ばれる大学への留学に。そんな私の気持ちを「留学しろ!!」と強く後押しして、「もっと勉強頑張ろう。GPA上げよう!!」という気持ちにさせてくれた。この本は、理系のエリート候補達のリアルな現状と世界一のハングリーさとはどんなものかを教えてくれる。とても励みになる本だ。