筆者のホームページに寄せられた、日常生活で不便に感じることに対する投稿が150本まとめられている。「そうそう」「たしかに」と共感するところが多く、読んでいて単純に面白い。雑談のネタには最適である。また、それぞれのアイディアの解説、新しいアイディアへつなげるための考え方と具体例が載せられており、起業や企画の参考になる。しかし以上はあくまで本書の一面でしかない。本質は別のところにある。<P>筆者いわく、本書で伝えたいことは、「普通の人が考えるのをやめてしまうところでこそ、根気よく考え抜いてみる」である。考えれば必ずアイディアが生まれるわけではないが、とにかく考え続けなければアイディアは生まれない。野口悠紀雄氏も『「超」発想法』の中で、「発想の必要条件は考え続けることである」と述べている。<P>大勢の人が普段の生活でなんらかの不便を感じている。しかし、「こうなればいいのに」と具体的に深く考える人はほとんどいないであろう。それは不便を仕方のないもの、つまり「当然」だと受け入れてしまっているからである。本書は、「当たり前」や「常識」と言われていることに対して、いかに自分が考えることをやめてしまっていたかを気づかせてくれる。アイディアを出すことに苦労している多くの人に一読を薦めたい。
誰もが感じる日常の不便利さ。<BR>そこをきっかけにこうあれば便利なはず。<BR>きっとこうするべきだ…。こんなサービスがあれば人々に喜んでもらえるだろう…。そもそも起業のきっかけとは、そんなもの。<P>しかし、それだけではダメだ。告知して広く流布させなければそのサービスやプロダクトは認知されない。また、使い続けてもらい、人から人へとお勧めされなければ広がらない。<P>誰もが抱える日常の不便利をただ漠然と見過ごすのではなく、そこに「気づく」発想力の大事さを感じる。<P>単なるアイデア集だけに終わらず、著者の広い見識や視点が、ウェブサイト版とは、一味違って見え隠れするアイデアのネタ本であった。<P>100式の魅力は活字になっても変わらなかった点も喜ばしい。
一見、中身が薄く、人によっては30分で読める。<P>そして、解答は書いていない。「自ら機会を創りだし、自らを変えよ」だ。<P>「百式」や「日経」関連他を合わせ、発行閲覧部数・数十万部と日本最大級のメルマガ読者の頭脳も集大成した、アイデアフラッシュの宝庫。<P>田口氏自身は一橋大学卒業後、コンサルのアクセンチュアを経て、<P>週末起業でやっていた「百式」や執筆、コンサルが発展し、<P>現在は一橋大学の講師・コンサル・執筆をやりながら、<P>毎朝5時55分より世界のこれはというネットを閲覧し、<BR>日々の日刊「百式」発行とサイト変更を実行。<P>外見に似合わない努力家なのだ。<P>しかし、一番のおすすめは「百式ナイト」セミナー。<P>もっと良いのは、その後の「接近戦懇親会」<P>酔わせれば山ほどアイデアが出てくる人。<P>私も1年前の田口氏の一言で、年収が500万円増えた。<P>英語もペラペラで、最先端の動向を知っている田口氏。<P>なんと、近いうちにOOOOもなくなるという。なんと言うことだ。<P>既に氏自身、その手を打っている。<P>今後も、田口氏の発言や情報提供から目が離せない。