じっくりと槙原敬之の詩を読んで、「やっぱり槙原は天才だ」と思った。<BR>淋しいとき、せつないとき、恋愛でウキウキしているとき。<BR>その時々の心情をなにげない言葉でとても上手に表現してある。<P>美しい写真と共に槙原の詩の世界に浸る時間を持った。<P>難を言うなら、著者のプロフィールの写真はもう少しイメージを壊さないものにして欲しかった。
槇原の歌は、詩がとても重要だ。<BR>ひどい言い方をすれば、メロディがなくても 歌詞を読むだけで<BR>泣けるし、言いたいこと伝えたいことが 十分に滲み出ている。<P>だから、この詩集は 槙原の世界そのものではないだろうか?<P>デビューから今までのものが、ファンだけでなく幅広い層にも<BR>手にしてもらえるよう選曲者も悩んで厳選したもので、<P>「本当に意味のある歌を歌いたい」と槇原本人が言っているように<BR>この詩集を読めば、その意味も分かると思う。<P>歌詞 としてではなく 『詩』として、この本を読んで欲しい。
彼の曲を一切聴いたことがない状態でこの詩集と出会いたかった。<BR>10年以上もファンをやっている身としては、詩はやはり曲の一部として認識されており、文字を見ていても頭のなかに歌声が聞こえてきてしまう。それは悪いことではないのだけど、メロディーが盛り上がる部分の歌詞には引き込まれるし、歌いだし部分の歌詞なんかはおざなりな印象になる。<P>かれの歌を一切知らなかった人がこれを手にとって、ぜひ詩の世界から彼の魅力に気づいてほしい。