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| 教えて私の「脳みそ」のかたち―大人になって自分のADHD、アスペルガー障害に気づく
(
岡野 高明
ニキ リンコ
)
これは単なる「当事者本」ではありません。<BR>発達障害(ADHD/アスペルガー等)についての本を数多く翻訳されている、翻訳家として有名なニキ・リンコさんと、生物学的な精神医療と精神病理学の両方に明るい岡野氏との共著となっています。<P>「嫌われてる疾患」「カッコワルイ障害」と診断されて「恥ずかしい」と思う人が出てしまうのは人災なのではないか? という思いから、「人格障害の汚名返上」には、特に力を入れたとニキさんが語るだけのことはあります。<P>「スイートスポットの狭い人生」や「診断名のジャングル」等、名言を数多く残しているWebサイトでもお馴染みですが、ニキさんの言葉の選び方やその切り口、文章のセンスにはいつも感服するばかりです。<P>発達障害を持つ当事者の方はもちろん、ご家族や周りの方(私もその一人)にもとてもおすすめの 1冊です。ただし、「発達障害って何?」という状態の方は、障害の基礎的な説明を主眼とした本を何か読んでから、この本を読んでいただくとより問題を深く理解できるかと思います。<P>私は当事者ではないので、いわゆる「当事者本」は読みにくいと感じることが多く、読んでいて正直辛い気持ちになることがあります。でも、この本はとても読みやすく、私の心まで元気付けてくれるような本です。
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