テレビで作者自身が朗読をしていたのを見たことがあります。その時は、何だろうと思っていたけど、この本は実際に自分で声に出して読むことが肝心です。子ども(小一)も、テンポよくあっという間に暗唱してしまい、自分のオリジナル?まで作ってしまいました。<BR>和田誠さんの絵もとってもたのしい。<P>図書館で声を出して読むわけには行かないのでやっぱり手元に置いておきたい一冊です。文句なしに星5つです。
この本を呼んで英語の積み上げ話"This is the house that Jack built."を思い浮かべました。これはジャックが建てた家と次々と文を修飾してその家の中にいる動物や人を説明していく話です。お話がどんどん積みあがっていく感じのものです。この「これはのみのぴこ」では、のみのぴこがどこにいるのか周りの動物や人などが出てきて、読み手にとってその度に視点が変わっていく印象を与えます。これは日本版の積み上げ話だと思います。英語は接続詞で右側にどんどん繋がっていくのに対して、日本語ではどんどん前に修飾されていっています。対照的ですよねー。それからこの本は声に出して読むとリズムが心地よい本なので大好きです。
この本は、我が子が2~3歳のころ「読み聞かせ」していた本の1冊です。<BR>テンポの良さと、ことばがどんどん重なっていくさまが、子どもにとっても受けていました。挿絵のさりげなさが、いい雰囲気を持っています。