優れたファンタジーは、現実とは異なる舞台を設定する手法により読者に世界観や倫理観を根源から問い直させる力を持っています。この作品からそれが感じられるでしょうか。<BR> 作品中には1)主人公の子供が大人を出し抜いて活躍する2)主人公にとって親しい人ほど善人で、敵対する人は悪人3)本来中立的であるべき立場の人物が主人公側に肩入れする--などの要素が含まれています。これらは児童書にはよく見られるものですが、自己の社会性に目覚める年齢に達した子供にはむしろ有害な要素と言えます。決して「大人が読んでも楽しめる本」ではありません。<BR> また作品中には主人公ら魔法使いたちがクリスマス等キリスト教の祝日を祝うくだりが出てきます。作者は明らかに、魔法を単なる活劇の道具として使っているに過ぎません。魔法の世界を成り立たせる世界観(宇宙論)を想定していないのです。<BR> この作品は10歳以下の子供に限定して読まれるべき作品だと思います。もちろんトールキンの「指輪物語」等の作品に比せられる種のものではありません。日本でのこの作品の扱われ方には、欧米でベストセラーになった作品だからといって安易に礼賛する姿勢が感じられます。
ハリー・ポッターの1作目だけは、そこそこ面白い。<BR>でもなぁ。過大評価されすぎなんだよなぁ。<BR>もちろん、サクサク読めるし<BR>ファンタジーの入門には最適だろうけど、<BR>同じ児童向けのファンタジーでも、<BR>「モモ」や「はてしない物語」など、<BR>ハリー・ポッターより、はるかに深くて面白い本があるんだよ。<P>この本を読んだあとは、<P>他の本にもチャレンジしてみましょう。<BR>ファンタジーは、ハリー・ポッターだけじゃないんだよ。
This book has become very popular in both it's native country (England) and also throughout most of the English-speaking world.<P>The story is quite a simple one, based on a child's discovery of magic. But beneath the simplicity are themes that are relevent to adults, such as friendship, growing up, and finding one's place in the world.<P>Although aimed at children, this book can be enjoyed by both adults and children.<P>I can recommend it as a good way of improving the English reading skills of high-school children -- and adults too!