単語は単語カードに書き写して何度も反復する という杉村太郎さん提唱の方法に則って学習をしているので本書をデータベースとしてしか活用していないのですが、如何にして記憶を長く保持するか? 使える単語力とは何か? という筆者のこだわりが惜しげも無く盛り込まれており、方法論を学ぶだけでも価値があると思われる、非常に味のある単語集だと思っています。「習得度が中レベルであると、単語を見ただけでは意味まで思い出せないが文脈から意味が分かるので知ってるような積もりになり結局実践では使えない知識である」との解説が冒頭に有りますが、これはとても重要な指摘と思われ全くもって共感を覚えます。難易度に関して、8000語レベルの本書は最高レベルの難しさに位置します。統計によると8000語レベルの単語がTOEICに登場するのは2.7%程度との事であり、この事実を鑑みてもTOEICの得点のみを目標に据えるならば本書は難しすぎるのでは無いかと思われます。同レベルの本との比較において本書は、"TOEIC TEST必修1200語"や"速読速聴英単語 Advanced 1000"よりやや易しく、"TOEFLテスト英単語3800"と同程度といった感じではないかと思っています。自分は主にニュース英語のリスニング力強化の観点から学習をしていますが、石井先生の書物だけに、言うまでも無く大きな効果を発揮しております。リスニングテープが無い事だけは、残念でなりませんが...(toeic=845点)。
まだ仕上げていませんが、たいへん感銘をうけたのでひとこと。<BR>この単語集でいちばんうならされたのは、単語の記憶の度合いを10段階のレベルに分け、既存の単語集が学習者に求めてきたのは何なのか、著者がこの本で目指すのは何なのかを、10段階のレベルに基づいて明確化したところだと思います。<P>また、「意味は暗記したけど日本語じたいの意味がわかってない」となりがちな単語に、日本語でも意味や解釈、ニュアンスを加えているところもさすが。これは辞書を調べてもわかることではありません。<P>列挙されている単語を見ると、なるほど自分でも「わかったようなわからないような・・・」、で飛ばし読みしてきた単語が次々に現れ、まさに900点前後の学習者が見落としがちな単語がえりすぐられていると感じます。<P>全部で800語ですが、平均して2、3語の類義語派生語が掲載されているのですべて習得すれば2000~2500語。そのうち多少知っているのがあったとしても、確実に1500語は新たにモノにできるはず(・・・それ以上知ってる単語のあるひとはすでに900いってるでしょうし、いってないとすれば問題はボキャブラリーじゃなくリスニングかリーディングのほうじゃないかという気がします)<P>まったく知らない単語でも、例文を見ながらクイズふうに意味を推測していくことで楽しんで単語を身に着けることができる工夫も特筆もの。<BR>これはただTOEICで最高点をとった人だからということでなく、著者の類まれなる分析能力と、それによってクリアーにされた目的意識のたまものだと思います。<P>見開き2ページに見出し語4単語・・・これを週4日、1年やれば余裕で完了で1500語!一般のTOEIC学習書より少し値がはりますが、払った価値があったと感じています
あのDuoの次に使い始めたのがこれです。900をうたっているだけあって、のっけから「??」な単語のオンパレードでしたが、珍しく無事終了。最初は例文から意味を引き出させる(リーディング練習を兼ねて)→最後はタイマーを使って暗記、という方式をとるように作られていて、一見面倒そうなのですが、実は一語あたりの情報がかなり豊富なので、かえってインプットしやすいようです。これで付属CDさえあれば!!とりあえず、自分で吹き込んで使ってます。ぜひCD作って下さい!