チャンピオン・トレーダーと恐れられる男が自ら著した一冊である。<P> 彼は主にS&P先物とTポンドをトレードしているが、様々な出来事の際にどんなことを考えて売買したかが具体的に書かれている。例えば、湾岸戦争の時に大儲けしたこと、大統領選挙の際に売りで大損したこと、ブラック・マンデーの時に行動など本当に興味深い。また、大手証券会社にアナリストとして勤めていたときにはトレードでは勝てなかった話や若い頃のギャンブルの経験も面白い。<BR> 巻末には売買テクニックやトレーダーとしての一日の行動も述べられており参考になった。
楽しく読めるノンフィクション。<BR>非常に面白かったです。<P>アメリカという国のスケールの大きさも感じてしまいました。<BR>日本にもS&P株価指数先物みたいな最高の先物銘柄が上場されると良いのでしょうが・・・無理でしょうね(笑)<P>本の内容には大いに啓発されます。<P>素人レベルの若造がプロのチャンピオントレーダーに変貌していく姿には読んでいて鼻息が荒くなりました(笑)<P>相場を手掛ける方には、肩肘はらない読み物として大いにオススメできます。
著者のマーティン・シュワルツは「マーケットの魔術師」に紹介されている凄腕のトレーダーである。シュワルツは元々証券アナリストであり、ファンダメンタルズに基づいて、自己資金で売買をしていた。しかし、約10年間負け続けた。<P> ある時、知人から「プランを立てる」ことの重要性を教えられる。そこで彼は「トレーダーになる」という目標を紙に書き、そのためのトレード手法の開発、独立への準備を行うことになる。そして、トレードでの負け人生から一転して勝ち組に入ることに成功する。<P> 著者が成功するまでの過程がかなり詳細に書かれており、非常に参考になるし、楽しめる。「スーパートレーダー」といえども、長く勝てない下積みの時期があったことは、一般の投資家にも非常に励みになる。<P> なお、著者のシュワルツはヘッジファンドでの資金運用も一時的に行ったが、基本的には自己資金を運用するトレーダーであり、そうした面からも個人の投資家やトレーダーが学べる点も多い。<P> 本書の最後の方では、著者の売買手法やトレードのための準備作業などが解説されており、ここを読むだけでも本を買う価値は十分にある。