株式サヤ取りの参考になればと読んでみました。<BR>道具、やり方は、林輝太郎-後藤康徳、2人の相場師の系譜を継ぐ伝統的(?)王道の考え方です。<BR>「びよーん」という新技を教えてもらいました。株のサヤグラフでも検証して見ましたが、有効なようです。<BR>また株のサヤ取りの場合は、”損切りより増し玉”という考えで逆にいった<P>場合の対処をしますが、商品の場合は損切り重視のリスク管理です。<BR>株のサヤ取りを専業にしている人でも、ちょっと隣の芝生の色合いを見学に。
以前に私はサヤ取りに興味を持ち、実際に売買をやったことがあるが、思惑とはずれかなりの損失をし、その苦い経験以来、片張りにツナギを入れる売買を持ち技として、サヤ取りは行っていないが、サヤの重要性は実感しており、場帖とともにブロックだけは毎日必ず記入している。そんな人間からすると、本当にこの入門書がその時にあれば、ああした間違いは犯さなかったであろうにと悔やまれる。<BR>この本の素晴らしい所は、要領よくまとめていて、初心者にも非常にわかり易いところである。情報量もそう多くない事が初心者にとってはかえって望ましい事だし、具体的な売買の記録をもって説明を加えている所もいい。 それともう一つは、あくまで実践者の立場から、どのような準備をしてどうすればよいかを具体的に書いてある点である。大変参考になったのは第四章「リスク管理とサヤ取りの手法」の箇所である。リスクマネージメント、資金管理の重要性を相場の本質と捉え、逆張り順張りに対する考察にまで至っている点は、日々実際にポジションを持つ者として、納得しました。<BR>サヤに対する分類と、明快な戦略は、相場というものの特性をしっかりと捉えていて、片張り屋の私にも大変勉強になった。
取引形態は商品先物なのだが、低リスクの資金運用はこの時代にマッチしている。サヤ取りの手法はリスクリターンの関係からもっと注目されていい。