本書では分割や倒産など、巨大資金が手を出したがらない分野にこそミスプライスがあり、注意深く検討することでこうした機会が捉えられることが豊富な実例とともに示されています。<BR>O'Shaughnessy やTurtles など、市場のミスプライスを利用する戦略はこれまでにも多数ありましたが、こうした機械的な戦略はその戦略が周知となってしまうとともにワークしなくなるという欠点も明らかになっています。グリーンブラット氏の戦略は機械的な点がないため、市場の効率性に飲み込まれることなく、今後もしばらく使えるように思いました。ただ、財務諸表のみならず、ワラントの発行条件などリストラに伴う諸事情を十分に勘案する必要があり、片手間にまねをするのはなかなか難しいように思いました。
翻訳に問題を感じるも、内容は素晴らしい。<BR>読むことを推薦。
いい本かと問われれば、「使い道の難しい本」といわざる得ない。<BR>なによりアメリカの商法や会計制度の元での投資方法であることがネックだ。<BR>しかし、特殊な状況下で法律・会計の専門知識を持つ人間が高いリターンが<BR>得られため、勉強しようというインセンティブにはなるだろう。<BR>私には非常に役立つ本であるが、一般投資家に役立つかどうかはその人の<P>知識次第としか言いようが無い。