投資の心理学についての本は数冊読んでいる。<BR>本書は翻訳に癖が有るように感じられ、一回目は頭に入って<BR>こなかったが今は数回目。<BR>段々と著者が17年間の精魂傾けた事柄を、論理的に説明しよう<BR>との意図が伝わって来る。<BR>米国ストックのトレーダーとしては実感を伴って読める。<BR>実務に携わる者にとっては必須となるかも知れない。
この本は良いことが書いてあるのだが非常に読みにくい。しかし「論理療法」の本を読んでからこの本を読み返したらよく分かるようになった。それはこの本が論理療法の理論を前提にしつつも、まったく論理療法の基礎となる説明を飛ばして議論しているので非常に分かりにくかったのだ。この本を深く理解し身に付けるつもりならば論理療法の創始者アルバートエリスの「性格は変えられない、それでも人生は変えられる」も読むほうがいいと思う。
トレードすべき局面でフリーズしてしまい、引き金を引けない。強いトレンドであるのに尚早に利食ってしまう。損切りすべき局面で冷静に対処できず、ズルズル引き伸ばしてしまう。<P>こんな経験をお持ちの方はいないだろうか? もし、そうであるならば、勝つための秘訣は心理面の強化にある。マーケットから利益を引き出すためには、「欲」と「恐れ」を克服する必要がある。それに必要な心理的技術は「規律」と「忍耐」、そしてその2つを「一貫」して実行することだ。全てのトレードの勝ち負けの責任は、全て自分自身にあることを認めなくてはならない。損をしてもいい金額に対して実際に腹を決め覚悟を決める必要がある。<P>この本は、心理面の強化法を順を追って解説してある。最後の章には、勝てるトレーダーに変身するための売買演習の方法もついている。読者はこの本を読み、売買演習をすることで「規律」「忍耐」「一貫性」を自然に身に付けることができると思う。そして、それを意識せず、完全に自分のものとして実行できるようになったとき、あなたは「ゾーン」へと達し、勝てるトレーダーになっていると思う。<BR>何度も読み返し、自分の状態をチェックすることをお勧めしたい。