美輪明宏さんの壮絶な人生に絶句です。<P>小さいときからの苦くも辛くも美しい色んな体験が、今の美輪さんを作り上げてるんだ・・・と実感。当たり前のことながら、あんなに物事を悟った人なのだけれど子供のときはやはり子供。僭越ながら私などとあまり変わらないわがままさももっていた、特別でない身近にいる一人の少年だったように思います。<P>ただ違ったのは、美輪さんは早くから小さな弟の世話をしたり、水商売の女性たちの姿を垣間見たりして、そして確実に何かを自分の中で確立されてきたところ。<P>有名なヨイトマケの唄、いい唄だと元々好きでしたが、唄が作られた背景を知り、唄の深さを再び味わいました。<P>法華経との出会いについても書かれてありました。
美輪明宏氏を知っている方には、必読の本ですよ。美輪氏の生い立ち<BR>から中年期までの歴史が克明につづられています。その「世間の常識」<BR>と闘う凄まじい覚悟。多くのジャンルでの先駆者である美輪氏が道を<BR>切り開いてきたからこそ、いろいろな人が活躍できる場が出来たのだ<BR>と感嘆するばかりです。イエローモンキーズの吉井さんが、この本<P>だけ抱えて上京したという話もあります。<BR>なにかを表現したいと感じたことのある方には、勇気づけられること<BR>請け合いです!そうは思わない方も美輪氏の人生に触れることで<BR>得るところが多い本です。今の停滞した日本の状況の中でも、美輪氏が<BR>凛々しく生きていること自体が希望です。
いわゆる「芸能人手記本」の中ではトップランクに位置するであろう一冊。美輪氏をより理解したいと思うならば、<BR>この本を外すことは出来ないだろう。<P>氏は、よく自らを「自分はシンガーソングライターの元祖であり、ビジュアル系の元祖でもある」と評しているが、<BR>それが事実であるというエピソードが収められている。<P>それだけでなく、読者は氏の人生の中に、自分とって印象深い物語を見つけられるに違いない。<BR>なにより、『紫の履歴書』というタイトルが持つ響きとイメージが素晴らしい。<P>“美輪明宏”の人生と心の深遠を、ほんの少し垣間見られる本である。