なんとなくタイトルからして暴露本のような感じで、この本が世の中にどういう風に評価され、どれくらい売れたかはわからない。<BR>けど、僕の評価でここ数年来の現状分析の書としては最高の出来であり、ネットバブルの分析としては珠玉の一冊だと思って、何度も読み返しています。<P>著者の氏家さんはこの一冊のみしかないらしく、実際のところ何をしている人なのかいまいちわからないけれども、見事な分析と分かりやすい文体は、見事としか評価しようがない。ぜひ他の本も読んでみたい！。<P>日本のネットバブルの分析としては、そこらのエコノミストのレポートの何十倍も良書なので、オススメです。とりわけ、光通信という新興企業というケーススタディを通しているのでわかりやすい。<P>ただつまみ食いで言!うと、印象に残っているのはスターバックスの経営者のハワードシュルツも同じことを言っていたが、新興企業が大企業に脱皮するポイントには魔の領域があり、それがうまくなされないとすぐ崩壊してしまう、という部分。とりわけ現在30台のバブル体験をした生き急ぐジュリアナ世代の重田社長のような世代は、「安定してゆったり意思決定」「官僚的なシステムを整え」るという大組織に必要なものを嫌うだろうけど、そういうものを成長の転換期を見極めて年齢の高い海千山千の人物を経営の意思決定に据えないと、結局は全てが崩壊してしまうのだな、と思った。この辺はスピードが命の新興企業ゆえに、難しいなと思った。
光通信という企業を分析することにより、現在の日本型企業では持ち合わせていない一面を見ることができる一冊。賛否両論はあるだろうが、ある意味光通信はどうすれば金が儲かるかという一点のみに焦点を絞り企業活動を行った結果、マンションの１室で企業し、短期間で東証一部まで上りつめた。<BR>現在の閉塞的な社会環境下では大変参考になるモデル企業のように思える。<BR>問題はなぜ安定経営への移行に失敗したかであるが、ソフトバンクにしてもそうだが、決定権を持つ社員が全員若すぎたのではないかと思う。エイベックスは上手く安定経営への移行が出来ている。それは依田会長を招いたことが大きいと思う。ベンチャー精神を持つ若者と、優れた経営能力を持つも往年者の力が一体となって始めて本物の企!の脱皮が図られるのではと感じた。自ら起業しようと思うものにとっては大変参考になる一冊であった。つまらない経済の教科書など比較にならないぐらいの著書である。
光通信について知っている人はあまりいないと 思う。でも株式投資をやっている人ならわかる、 株価が年初に暴騰、暴落した銘柄だからだ。 その光通信とはどんな会社か私はヒットショップで 働いていたのでとても興味を持ってこの本を読んだ。 私はこの携帯ショップで過酷なほど働いたので そんな会社の内部事情が書かれたこの本はまさに<P>衝撃的であった。私も携帯を売るのに必死で働いたこと などがまさにそのことが書かれていた。でも 本にもあるように携帯を普及させたのにヒットショップが 果たした役割は大きいと思っている。株価もさえず、 いろんな噂があるが、そんな光通信を知る最適な書物である。
