91年から03年まで松村氏が発表したビートルズに関する文章を纏めた一冊。この人の中でビートルズはあくまでも「LENNON-McCARTNEY」だから、解散後の70年代、80年代、90年代のジョンやポールの記述も(未だに)熱狂的なファンとして相当気合が入った文章で面白いのですが、ジョージやリンゴの記述はちょっと流して書いてあります。この人にとってジョン、ポールはオールタイム不動な存在なんだろうけど、ジョージやリンゴはあくまでもビートルジョージ、ビートルリンゴであり、解散後のジョージ、リンゴはストーンズや他のアーティストと同様な存在なんだと思います。熱狂的なファンだといってもマニアみたいにデータに頼った小難しいものではないし、記述も押し付けがましい偏りもなく正しい文章((笑)とか使わない)の好感が持てる一冊です。
松村雄策はビートルズから40年間視線をはずさなかった立派な人である。<BR>その松村さんが述べたことであるから重みが違うのである。<BR>松村さんのビートルズ関係のエッセイではロッキングオンの<BR>「岩石生活入門」でベストのテープを1本作る、という連載があり<BR>腹を抱えて読んだものだが多分未完で単行本の「岩石生活入門」にも<P>入っていない。次はこの作品を世に出して欲しいものだ。