中学3年生の息子の為に購入しました。「辞書がほしい」と言い図書館で見てきて決めたようです。大きくて重たいので学校へは持ってはいけませんが、調べたい言葉が何でも載っていて使いやすいととても喜んでおります!
一般的な実用書、小説などを読む場合、ほぼすべての語句に関して客観的な意味が理解でき、その点では間違いなく五点満点かと思われます。しかし、難解な文章や晦渋な小説を読む場合、あるいは特定の試験に合格するためには、決して充分とはいえません。<BR> まず、漢字検定準一級の合格を目指すのならば、本書では語彙が少なく、不十分です。臼杵、釜竃など、ぼんやりと意味はわかるものの、正確な意味を調べたい場合、本書には掲載されておらず、苛々させられる場合が多いです。<BR> また、森鴎外、泉鏡花などの近代文学、中島敦、石川淳などの昭和文学を読み解く場合も、本書に掲載されていない、あるいは説明が不十分なために理解できない語句に悩まされることがあります。基本的な専門用語に関しては、実存主義、構造主義など近代の思想用語も掲載されているものの、脱構築のような現代思想の重要語句が欠損しているなど不満が残ります。<BR> その他のことも含め、本書は現代の読書において必要であっても、充分とはいえないことがわかります。これは本書に依存している電子辞書に関してもいえます。よって、五点に近い四点とさせていただきます。
日本にも電子辞書がかなり浸透してきて、その中でも国語辞典として広辞苑が入っている電子辞書が非常に増えてきました。<BR>国語辞典=広辞苑と言う構図が出来上がっています。しかし、語義は、古い順(現在使われていない順)に並んでいるなど、古語を用いない人にとっての国語辞典としてはかなり使いにくい(逆に、古語をよく使っている人にとっては使えるかもしれないです)です。<BR>もし、広辞苑を買おうとしている人で、まったく古語に興味、関心のない人、または、不要な人。そのような人は注意して買ったほうがいいです。<BR>同じような大きさの辞典ならまだ他にもありますので、よく比較検討してから買うことをお勧めします。<BR>「みんなが買っているから」や「一番有名だから」では、後々後悔するかもしれません。