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クマのプーさん ( A.A.ミルン 石井 桃子 A.A. Milne )

小学生の娘に読んで聞かせています。話の筋にあまり関係ない長文もあります。<BR>読んでやっても、首をかしげていることもあり、現代の子供向けではないという批評も一見的を得ているかもしれません。<BR>1話ずつそれぞれ長く、読んでやるにも時間はかかります。<P>けれど、なんだか、お腹の中から、くすぐったいようなクスクス笑がこみ上げてくる、おかしさがあるのです。<BR>読んでやる側も、聞いてる子どもも<BR>不思議なことに、はまっていくというのかしら、韻をふんでいるからなのかしら、日本語の美しさなのでしょうか。<BR>さすが石井桃子さんの名訳です。<P>子どもに読みながら、次はどうなるんだろうねー、なんて聞くと<BR>主人公(プーやコグマ、イーヨーなど)が繰り広げる<BR>トンチンカンな行動を、ぴたり言い当てることがあります。<BR>大人から見るとトンチンカンでおかしな行動でも、子どもにとっては<BR>至極当たり前な、まじめな行動や思考なのでしょう。<BR>こちらが笑い転げる場面でも、いたってまじめにうなずいてたりします。<P>詩というと敷居が高くなりがちですが、プーの作った詩は子どもも大好きです。<BR>”カトルストン・パイ。カトルストン・パイ”や、”こぶた、ほ”<BR>など、意味はないけれどおもしろく、子どももすぐに覚えます。<BR>詩を読みなさい、暗誦しなさい、という前に<BR>プーが作り出す、楽しく美しい詩を、一緒に読みんで楽しんでみては??<P>ディズニーのプーような華やかさはないですが<BR>奥が深いです。何度も読んで、そのつど発見があり、味わいを噛みしめられる名作だと思います。<P>”クマのプーさん”と”プー横丁にたったいえ”の2冊で完結なので<BR>併せて読むと奥深さも倍増すると思います。<BR>それぞれに話が10話ほど入っており、子どもに聞かせる場合は、<BR>最初の話から順に聞かせるのではなく、特に楽しくて、お気に入りの話から読んで聞かせることが嫌いにさせないコツかな、と思います。

 『クマのプーさん』が大好きな人は、この機会に洋書にもチャレンジしちゃいましょう!ストーリーを日本語で知ってる人は、洋書を買って、カセットの朗読に合わせて、何回も読むと、いつのまにか英語が解かるようになりますよ!英語で読むプーさんは日本語とは全くちがった世界ですよ!<BR>  10回も繰り返し聞けば、必ずあなたもPoohさんの仲間です!

曾てディズニーのアニメに夢中になっていましたが、大人になり、ふとしたきっかけで本書を発見。遅ればせながら、原作を読んでみました。少し古風な訳筆ということもあり、大人が読んでも十分に面白い作品でありましょう。いや、大人が読むからこそ心の琴線に触れるファンタジーなのかもしれません。子供が読むのには、やや文体が難しい所もあるかなと感じました。ですが、石井桃子さんの翻訳はセンス抜群の名人芸といえそうです。プーさんが天性の詩人だったことには、驚かされました。<P>E.H.Shepardの趣のある挿絵も光彩を放っています。「ほかの挿絵を考えることができない」というのも宜なる哉。

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