探偵たちの連帯が見ものです。<BR> 犯人を追い詰めていくときのあの群れはすごいと思いました。<BR> それから列車内でのエーミールが見た夢も独創的だと思いました。<BR> 汽車を馬が引き、その馬が傘をさしてビルの屋上から降りてくる夢です。<BR> 作者ケストナーの想像力に脱帽です。<BR> またエーミールのおばあさんの語り口もおもしろかったです。<BR> まだ読んでない人に<BR> 「読みなさいよったら、読みなさいよっと」<BR> と言うでしょう。
ケストナーの楽しい小説。三人よれば文殊の知恵。子供達だって協力しあうとすごいことができるんです。小学校の図書室でこの本に出会って本が好きから大好きになりました。小学生に児童版をお勧め。エミールと三人のふたご達もつい続けて読んだけど、探偵達の方がやっぱり、好きです。大人の方には「飛ぶ教室」をおすすめします。
大都会ベルリンを舞台にしたエーミール・ティッシュバイン(テーブルの脚)の冒険物語。<P>誰も頼ることのできない都会の中で、強い好奇心と正義感を持ったグスタフに出会い、<BR>彼の仲間たちの共に、子どものネットワークを駆使して悪い泥棒を包囲し、<BR>最後は彼ららしい奇想天外な方法でドロボウを追いつめてしまいます。<P>爽快さと瑞々しさと純粋さにあふれた小説です。<P>へんてこな主人公の名前や、変わった口癖を持つ個性的な子どもたち。<BR>「話はぜんぜんはじまらない」「ここに取り出だしたるは十枚の絵」<BR>というユニークな序文。<P>それらには、一ひねりせずにはいられなかったケストナーの性格が現れており、<BR>それがこの本の大きな魅力でもあるのです。