大学の卒論でこの本を選び、英文で読んでみました。やはり英文だと難しいですが、日本語の和訳ではないいろんな観点が見えてきますので、日本語で一度読んで気に入った方には是非英文でも読んで欲しい一冊です。ソローのように自然の中で生きる力、現代では失われてしまった大事な何かが見えてきます。
経済学や社会学を学んでいて、ふと憂鬱になることがある。世の中の色々な問題や、インチキについて考えることは面白いが、「考える」ことにはどれだけの意味があるのだろう、という閉塞感から来る憂鬱だ。<P> 本書では、森の中での独居・自給自足生活について綴りつつ、「汝自身を探求せよ」とソローは語りかける。今の時代への小さな、しかしどうしても消えない疑問や、知識を得ることを無意味に感じて憂鬱になったことのある人は、不思議な解放感を味わうことのできる本だと思う。オススメだ。<P> 上下巻だが、森や湖の写真も多く収められており、文章も簡潔で明るく読みやすいのでサクサク読める。ソローのメッセージへの共感を別にしても、写真付きエッセイとしても十分楽しめると思うので、星5つに!!ました。
自分の手で家を建て、自分の手で作物を育て、自分で料理して、そうやって生きてみた人のお話です。<P>果たして現代でできるのか、こんな生活。意志があればできるのかもしれないなあ。携帯とかPCとか、約束とか時刻表とか、友達とか家族とか、学校とか会社とか、いろんなものに縛り縛られてる今から逃げ出したくなる人の心をくすぐる本です。<P>きっとやればできるんだろうな。<P>=心に残ったところ=<P>ある目的地に行くために、働いて、そして得たそのお金で汽車に乗って行くのと、歩いてゆっくりいろいろな景色を見たり、人と会ったりしながら行くのだったら、私は後者を選ぶ、と言うようなことが書いてありました。