これを読んだからといって、強くなれるわけではありませんが、この本を読み、その意味するところを心に刻み込み、日々の鍛錬を積めば、万の道において大成すること間違いなしです。<BR>難しいことは何も書いてありません。剣術のノウハウも、レビューにある構えについて以外は概略程度しか書かれていません。殆どが、戦いの際、「勝つ」ための心構えについて書かれています。<BR>一見簡単なようで、いざやってみると中々難しい。剣の道を、例えば議論に置き換えてみましょう。そのとき、相手の有利なポイントを潰しながら、常に平常心で戦うことが出来る人はどれだけいるでしょうか。<BR>「道」の基本をしっかり抑え、その上で応用も利かせて戦える人はどれだけ居るでしょうか。<BR>武蔵のファンでなくても、心の修養を目指し、大志を抱く人物であれば、是非手にとってほしい一冊です。
これは単に人を斬る事に関する宮本武蔵直伝の剣術の奥義書ではなく、人生観、死生観、死を賭した時の勝負勘や心構えなどを示唆する人生訓でもある
愚直なる武芸の達人の言葉。<BR>肝を掴み、大局を見据え、そして、朝々時々おこたらずの精進。<BR>面白いですがしかし、空之巻なんかはもっと書き残して欲しかった。