今の若者に読んでほしい。<P>人生の教訓書に。
非常にいいのに、☆が4つ、というのは、僕にとっては必要ないような記載がかなり多い、ということです。<P>論語は、箴言集とか名言集のような感じと思っていただければわかりやすいと思います。<P>ただ、400ページぐらいあるので、すべて読むのは結構ハードです。<BR>ですから、僕が結構まとまってるなぁ、と感じたところを紹介いたします。<P>224ページからの【顔淵第十二】というものがあります。<BR>これがオススメです。<P>その中でもオススメなのは、こういう内容の話です。<BR>聡明とは何か?<BR>ということに対して、悪口や痛切な訴えに人は心を傷つけやすいものだけど、そういうことが通用しない人は聡明な人間だ、と書いてます。<P>僕は、成功者、というのはある意味、そういうことを乗り越えた人間だ、と思うのです。<BR>人から、「そんなことやめときな」とさんざん言われたと思うのです。<BR>でも、それを諦めないで、自分を持って成功した人っていうのは、ある意味、聡明な方なんではないでしょうか。<P>さらに言うと、自分に起こってることは、すべてプラスに持っていけることなのだ、ということです。<BR>だから、悪口でも、いいように、いい方向に持っていけるのだ、と思うのです。
タイトルどおり、この一冊を読むだけでは、この本の面白さはなかなか伝わってこない。訳注からも伝わってこない。世俗的、とされる儒教の神秘的・聖的側面が描かれた面白い解説書があるので、そのへんの本を参照しながら、磨かれた目でもう一度読み込む必要がある。なぜ、細かな動作にまで記述がなされているのか? それと「礼」との関係は? 西欧的な主体概念との相似さえ見せる「仁」とはどのようなものなのか? などなど、問題意識を磨けば、この器は光る。<BR> 私は、「うつ」で気分が悪くなるたびに、この書の中の「礼」のひとつひとつに注目した。そして、そのたびに、新たな感覚に苛立ちを冷やされ、冷静に生活に戻ることが出来たのだった。<BR> 私の愛読書である。<P> どれだけ愛しても、感しても足りないくらいに。