私が高校一年生だったある深夜、番組名は忘れてしまいましたが英語を学ぶとか言ったようなタイトルで4-5時間ぶっ通しで数人の専門家が順番にレクチャーすると言う番組がありました。その番組の中で二人だけいまだにレクチャーの模様が鮮明な記憶に残っている方がいます。その一人がこの本の著者マーク・ピーターセン氏です。<P>登場するや否や、『日本人が日本語で英語を学ぶ事はできません。それは日本語で英語を説明することが不可能に近いからです。それは英語にとっての日本語と同じことなのですが、そんなことを言ってもそうなると私がここで日本語を話しながら英語とは?と言ったテーマで講義をすること自体が矛盾であり、そうなると私の講義自体を聞くことに意味が無くなる訳で・・・・・えー、よくわからなくなってきたので、授業です。』<BR>と言った枕に、深夜唖然としてしまったのが忘れられません。<P>そのレクチャーはJapanTimeなどから引用した日本人が日本の英語教育ドップリの感性で書いた英文が、いかに本来の意味から大ズレしてしまっているかを一つ一つ丁寧に説明すると言った情熱にあふれたものでした。その最後に『私が書いた本です。どうぞ興味があったら読んでください』と言って疾風の様に画面から去っていきました。<P>翌日、書店でこの本を手に取り、それ以来「英語で何かいい本ある?」と聞かれるたびにこの本を紹介しています。
日本人の英語を知り尽くしているだけあって、為になる。<BR>「こういうものだから暗記しろ」と学校の先生に言われて、<BR>無味に暗記していた数々の英語のルールを、<BR>背景立てて論理的に説明している。<BR>受験勉強的なつめこみ英語学習法よりも、<BR>大人の人にはこういう認知的英語学習法のほうがいいような気がする。<BR>続編もでてるみたいなので、買ってみようと思いました。<BR>中高の英語の先生に読ませたい1冊です。
この本は一般向けなのだが、その内容は日本の英語教育界全体の”英語感覚”に大きな影響をあたえた。 この本の出版後に、多くの文法本が突然「鶏肉」の例を取り上げるようになったのからしてもわかる。 この本にはネイティブだからこそわかる英語の微妙なニュアンスが平易な文章で書かれている。 もしかすると日本人英語学習者が一生かかっても気付かないかもしれないようなことだ。 今風に言えば英語感覚を身に付ける「裏技」となるかもしれないが、読んで損はない、というより読むのと読まないので雲泥の差だ。