緻密な計画のもとに一部の隙も無く組み立てられた構造物。この作品は<BR>まさにそんな感じだった。生者と死者の不思議な交流、次々に起こる<BR>奇怪な出来事。それがやがてひとつの真実に結集されていく様は、<BR>読んでいてぞくぞくするほど面白かった。アナザー・ヒルの魅力的な<BR>描写も、読む者をとりこにする。ミステリー的な要素と、ファンタジー<BR>的な要素が見事に融け合った作品だと思う。ただ、上下巻あわせて<BR>800ページ弱という長さの中、真相を語る部分が少なすぎはしない<BR>だろうか?これだけの壮大な世界に読者を引きずりこんだなら、やはり<BR>ラストはもう少し盛り上げてほしかった。
元々恩田さんの作品が好きだったというのもあったのですが、<BR>表紙に惹かれて購入しました。<P>とてもおもしろかった。<BR>久々に、本にのめり込んで、朝方まで起きていました。<P>ヒガン。それは、死者と遭遇することのできる行事。<BR>アナザー・ヒルで起こる様々な事件。<BR>魅力的な登場人物たち。<BR>そのすべてに引き込まれました。<P>また、日本のことが所々でちょっと変わった形で登場するのも面白かった。<P>とてもおもしろくて、読み終わってしまうのがもったいない、<BR>結末は知りたいけど、読み終わりたくない。<BR>そう思わせてくれました。
何て表現すればいいのかわからない(ならこんなレビュー書くな)。<P>すごい。<P>こんなありふれた言葉しか書けない自分が怨めしい。<BR>しかし、本当にすごいのだ。<BR>以前「ハリーポッター」を読んで感動したとき、自分は幼稚だった(失礼)。<BR>自的にはラインマンが好きだった。いや、別に今嫌いなわけじゃないけど。<BR>『月の裏側』でも装丁をされた鈴木成一デザイン室(こんな名前で良かったっけ?うろ覚えなので不正確)らしい。<BR>自己最大長編・・・みたい。確かにすごいボリュームですな。<BR>恩田作品って、単行本時かなり加筆・修正がなされているんですねぇ。社会人になったら『雑誌追いかけ』もしてみよう。<BR>最後・・・賛否両論あるみたい。ワタシは別に気にしなかったけど。